東京自転車少女。(1)

 私がロード乗りだということを覚えていてくれた方から貸してもらった漫画です。個人的にはロードレーサー漫画ではガチバトルの『かもめ☆チャンス』(2010.7.31レビュー)がお勧めです。
 他の作品がいきなり出てくるあたりからしてこの作品は今ひとつです。理由として非常に大きいのがまずタイトルで"東京"ではぼけてしまいます。最近の東京のトレンドは江東など東部だと思うのであえて練馬を推すポイントが欲しいところです。『いなり、こんこん、恋いろは。』(2012.5.10レビュー)ほど強烈な地元プッシュでも無いところがふわふわ。
 そんでもってまずは表紙。主人公と自転車ですがまず自転車乗りがしない格好。乗るか立って支えるかが普通。前輪抱えるというのは斬新?制服なので通学車両かと思いきや主な用途は不明確。主人公は島しょ出身(小笠原諸島?)らしいのですけど、冒頭以外今ひとつ島から出てきた設定が活きていません(なぜ?)。扉絵もキャラが並んでいるだけでどこがポイントかつかめません。練馬の特徴的な場所なのかもしれないのですが千本鳥居と比べてしまうとヴィジュアル的なインパクト不足です。
 表紙や扉絵をはじめ全体的に単行本として製本する事を意識した感じが希薄で漫画として楽しむよりは雑誌の特集やムックという感じです。ぶっちゃけ、練馬との地縁が感じられないところが最大の問題かと。これが足りないので自転車の説明やら部活?やらが全て滑ってしまっていると思います。また、実際のパーツや地図も付いてはいますけど、フィクションとして面白いのはキャラやストーリーに合わせた地名やパーツまでももじって(こんな自転車ありえへん!というところまででっち上げて)しまうところであって、無理に現実に合わせる方が難しいと思います。
 さて、貸してもらって悪いとは思いつつ漫画的にはいまひとつなので調べてみると、初回限定版はCDが付いています。漫画ではなくこれ目当てで買ったのか?貸してくれた本人に確認とともにCDも貸すよう依頼したところ、「なにそれ?」回答。練馬を期待して買ったらしい。会社帰りに駅の近くの本屋に寄って探したら残っていましたのでレビュー用も兼ねて購入。やはりというか、CDの方が無駄な説明などが入らないだけマシです。うるさいけど。
 どうでもいい?突っ込みどころとしては初回特典といいつつ京都駅前の本屋(奈良線側だからか『いなり、こんこん、恋いろは。』作者さんのコメントが売り場にあった)で購入したのは第二刷でした。(初回版を増刷してる…)

 というわけで、練馬をプッシュしつつ徹底パロディかガチバトル路線へ変更など、よほど化けない限り私が2巻以降を買うことは無いと思います。