プリウス

 ウォーターポンプの交換が一段落したところで現状のLLC凍結温度を確認するため光学式の濃度(比重)計を購入しました。プリズムの上に均等に水滴を載せるのが結構難しくその上デジカメで焦点を合わせるのはさらに難易度が高いです。画像は上手く撮り直せたら差し替えます。
 濃度(媒質の密度差)が高いほど屈折率が高くなる性質を利用していますが、外気温が低く密度が上がり若干屈折率が高めかもしれません。水を測ってみてほぼゼロなのでATC(自動温度補正)とやらが説明書にある10~30℃から多少外れていても効いていると思います。まぁ、浮きを使うタイプよりは誤差が小さそうです。
 トヨタスーパーLLCの標準濃度は30%でほぼその通りです。エア抜きや量の調整のため若干水が追加されている可能性がありますけど-15℃付近までは問題無さそうです。元々新車時は寒冷地仕様で発注したため50%(凝固点-37℃)でしたが、標準品へ交換し冷却性能(とグリル塞ぎでの蓄熱能力)を上げた温暖地標準状態で使用しています。また、冷却水が冬の乾燥した外気と触れていた場合には水の方が揮発しやすいため濃縮する(?)かとも思いましたがそれも無さそうで正常に気密が維持できている模様です。
 近畿圏では-15℃を下回ったことは山岳地帯(標高1000m未満)での走行中も一度もありませんので今のところ冷却水濃度を変える予定はありません。より凝固点降下剤(メタノール)の揮発性が高く扱いにくいウィンドウウォッシャー液の方を重点的に管理します。
 1atm、0℃での比熱がメチルアルコール2470[J/(kg・℃)]、エチレングリコール2294[J/(kg・℃)]に対して水4217[J/(kg・℃)]と重量当たりの熱容量(=蓄熱&熱運搬性能)は圧倒的に水が優れています。
LLC濃度を光学式比重計で確認します。
エンジン冷却水
インバータ冷却水
水(一応市販ミネラルウォーター)
 英文のマニュアルには水分を完全に乾燥させなければカビだらけみたいな記述があるのですが日本語版は乾燥してから保存くらいしか書いていないようです。レンズ保管庫などがあればいいのですがそんなものを持っていないのでせめて光学面を垂直にして乾燥していそうな場所に保管します。
近況、冷却水濃度は正常ですが寒い。
 10年10万キロまでの保証期間内ならばディーラー任せあるいは逆にユーザー点検のみで何とかなると思いますがどちらも超過しようとしていますのでダブルチェックが必須となってきています。ユーザー(私)がチェックした上で京都トヨペットに持っていきプロにも見ていただきます。

Prius ODD Meter 328720km.