いなり、こんこん、恋いろは。(1)

 ほとんどタイトル買い。一巻の表紙と扉絵はあり得ないぐらい気合いが入っているのが最近の傾向です。表紙をよく見ると、主人公の手の形が影絵での狐の形を若干崩してハート型になってます(気づかせるためにわざと濃く塗ってあるらしい)。キャラの名前から地名まで深草一帯にちなんでいます。主人公周辺の人物は全て京都南部の話し方ですが、なぜか最重要のうか様はガチガチの標準語なのが逆に違和感があったり。他の神様やお使い(主に白狐)たちはバラッバラです。
 背景などまで非常に細かく描き込まれているのですが、一対の狛狐が咥えるのはお社から見て右が巻物または鍵、左が宝玉のところ両側宝玉になってるコマがいくつか。台詞などパロディと思わしき部分がチラホラあります(いきなり絵柄が変わる!変化能力発動)けど元ネタが今ひとつ分からなかったり。この辺、漫画など他作品をたくさん読んでいる人が有利かもしれません。どこかでブレイクすれば解析サイトができてもおかしくないです。
 面白かったので続巻も読んでからこの1巻を読み返すと最初から主人公は変化(顔が…)や運を引き込むなどうか様に近い能力を最初から発揮しています。そもそも、主人公はありがちな設定である神職でも農家や商家の生まれでもなく、うか様の特別な一産子として登場しているところが新しいかも。神様たちの設定も斬新すぎるぐらいにユニーク、でも(あからさまに)モチーフとなっている伏見稲荷大社自体がかなり斬新でユニークな面をもった神社でもあります。