純正フロントブレーキからDIXCELスリットディスクローターSD&ブレーキパッドEXTRA Cruiseへ交換(2011-06-03)して2年弱で10万kmを超えていました。5/4現在で102118km使用。
ブレーキの効きは凍結路や吹雪、豪雨の中や真夏の炎天下などでも安定していてスリットの恩恵は大きいのでは無いかと思っています。一方でスリットがあることで削れる量は増えるらしく10万kmで半分近くまでパッドが減ってきています。そろそろ交換を検討しています。(ローターは同じものをリピート予定。パッドを変えるか検討中。)
右前スリットローター
右前ブレーキパッド
左前スリットローター
左前ブレーキパッド
メーカーの宣伝文句と独断と偏見による実感で比較をすると、
初期制動の高さ→純正よりもガツンと効きます。(ローターとの密着度を上げるスリットも関係有り)
ダストの少なさ→パッドから出ると思われる黒いダストは少ないですが、雨天後などはローターのサビが飛び散りトータルではやや少ないかという程度です。
鳴きの少なさ→交換当初9万km位はほとんど鳴かなかったのですが最近減ってきたからかローターが錆びた状態など出発直後などに短時間高音で鳴くことがあります。しばらく使っていると馴染むのか鳴きっぱなしではありません。
ローター攻撃性→ローターが均一に削れているので純正のような偏摩耗はしにくい模様です。ただ、思っていたよりは早くスリットが浅くなっているため減りにくいとまではいえません。(回生ブレーキ付きでこれなので通常のクルマだと同じように削れそうです)
コントロール性の高さ→回生ブレーキが介入するためパッドの違いまでは分かりません。
耐摩耗性の高さ→パッドの減り自体は純正とあまり変わらない感じです。高速1000円終了後に変えているため純正装着時よりも一般道走行の比率が高いためかもしれません。
耐フェード性の高さ→パッドだけでの変化は分かりませんが、スリットローターとの相乗効果で長い下り坂でエンジンブレーキを使う頻度が減り、ml単位では燃費の向上に役に立っていると思います。
ブレーキで最も重要な信頼性(踏んだら止まる)に問題は無さそうでコストパフォーマンスを考えると純正よりも優れた製品では無いかと思います。制動力(維持能力)は宣伝に近いと思いますが、付加機能である鳴きにくさ、ダストの量は宣伝ほどでも無い感じです。まぁ、基本機能がしっかりしているのはいいことですし、値段を考えたら十分です。
プリウスの性質上フルードが沸騰する(ベーパーロックを起こす)ような可能性は非常に低く、ブレーキフルードの温度が低い状態で使い続けた場合でのレビューになることを付け加えておきます。
純正と比較すると、ローター外周にフチができず、パッドの当たりが均等かつ長期間維持でき、悪天候下で連続で踏み続けても安定していると思います。個人的には純正に戻す方がリスクを感じます(レカロシートも同様)。真夏の連続ブレーキで純正パッドでは強烈な悪臭を放っていた発煙もほとんど無くなりました(ディクセルでは一度だけエンジンブレーキ無しで下り続けていたら一瞬煙が見えたことがあった)。だいぶ距離が延びてきたのでシムキット、ブレーキホースも純正品での交換を検討します。
Prius ODD Meter 245308km.