実際のところ、市販品GPSロガー(GT-600)と比べて半自作のRaspberry Pi Zero+AE-GYSFDMAXBはどうなのか?ある日のデータを地理院地図の使い方を調べながら作ってみました。
地理院地図での表示やこのサイトへの埋込については地理院地図にスマホのGPSログを表示する 平成30年(2018)1月23日(http://www.yamaaruki.biz/gpslog2.html)を参考にしました。
赤線がGT-600、青線がgpxloggerの軌跡です。比較地図全画面表示(https://kadono.xsrv.jp/wp-content/uploads/2019/03/gsi20190321215816230.html)
時刻データまで入るのかどうか?など懸念がありましたけど生成されたhtmlデータを見る限り、読み込んだ.kmlのファイルと地図上の座標(GNSSモジュールで測位した緯度・経度・高度)のみになるようです。上の地図のようにトンネル出口付近でデータが飛んでいる場合、高度はメチャクチャです。GT-600の高度は1000mを超えています。gpxloggerは地中(地理院地図の標高よりも低い高度)を進んでいます。地図右上のメニューから[機能]→[3D]→[大]で見ると飛び/潜行具合が確認できます。また、同時刻の最初の点がGT-600はトンネル手前、gpxloggerはトンネル出口後になっていますけど、実際にはトンネルに入って数秒の位置が正しく両方共時刻と位置は合っていません。従って、この区間での速度データも大きく狂っています。データが収束するのが上で描画している最後付近になりズレ具合は異なるものの両方共5min程度掛かっています。
gpxloggerのデータ源AE-GYSFDMAXBはQZSS 3機に対応しているため天頂付近の衛星を捉えることで復帰は早いです。ただ、測位精度、特に高度に対しては天頂付近の衛星を補足していてもあまり良くはならないようです。GLONASSにも対応しているZE520KLやGWR103sdのデータを見る限り捕捉できる衛星が多くても上の地図の区間のように見通しが悪い山間部(+トンネル+急カーブ+勾配+杉林)で測位に使う衛星の切替が多いとマルチパスの影響も大きくなるのか軌跡がシフトしたりふらつく傾向があります。
おまけ)地理院地図を貼り付けてR162沿いの峠の名前が供御飯峠(くぐいとうげ)というのを初めて知りました。難読なのかわざわざひらがなでふりがなが付いています。