既に32万走行している私のプリウスで同一種類で最も長い距離を走ったタイヤがTOYO GARIT G5 185/65R15です。総走行距離は83805km/5セット。1セット平均16761km/1年(保管期間を含む)で柔らかいコンパウンドを使用し夏タイヤよりも過酷な条件で使用している割には耐摩耗性があります。
昨日OBSERVE GARIT GIZに換えるまでに消費したGARIT G5は以下の通り。
- 07TOYO GARIT G5 HF64109 2009年第41週製造 14844km, BS FEID TS7+純正サス、唯一の関東地方走行タイヤ
- 10TOYO GARIT G5 HF64610 2010年第46週製造 15598km, BS FEID TS7+純正サス->TWS Airverde+純正サス
- 東日本大震災により工場被災
- 11TOYO GARIT G5 HF64511 2011年第45週製造 17161km, TWS Airverde+純正サス
- 14TOYO GARIT G5 HF64812 2012年第48週製造 19797km, TWS Airverde+KYB NewSR
- 17TOYO GARIT G5 HF64113 2013年第41週製造 16405km, TWS Airverde+KYB NewSR -> TWS Airverde+純正サス
(上記タイヤの写真をクリックして拡大すると刻印が読み取れます。)
東日本大震災前後を通して全て東洋ゴム工業株式会社仙台工場(宮城県岩沼市)にて製造され全購入タイヤに"MADE IN JAPAN"の刻印がありました。製造週記号の先頭3ケタが工場およびライン(あるいは製法)を示していると思われ全て同一ライン/製法で製造されたものと推定しています。ちなみに、後継で現在試験運用中のOBSERVE GARIT GIZは製造週刻印"P2N4614″です。
このタイヤの特徴というか性格としてはウサギかカメか?と聞かれたら100%カメです。乾燥路でもヨタヨタとグリップを感じられず凍結していても積雪でもそれなりにゆっくりと走れます。が、高速で追い越したり高G機動には全く向いていません。
あと、車両とのマッチングもあると思いますが新雪がガッツリ詰まった状態では登りません。薄く積もったぐらいならば何とかなりますが轍ができてホイールに新雪が当たるぐらいになってくると登り坂でスタックする可能性がかなり高いです。4WDならば全四輪の駆動力で突破できるのかもしれませんが徹底的なFF車であるNHW20は前が滑るとどうにも動けなくなります。そんな時でも、一旦止まればずり落ちたりしない辺りが良くできているというか不思議なところです。モーターの強力なトルクによりどのタイヤでも程度問題で発生しますが凍結路面上で発進時にアクセルを強く踏むと容易に前輪がホイルスピンしました。前進よりは制動に重点をおいたタイヤと思います(走行時の安定度はあまり高くないですが止めれば止まる)。後は経験と技能次第。
おまけ、1セットだけ購入したAAA-a夏タイヤNANOENERGY 0 195/65R15 NE22612も仙台工場製造です。この工場を紹介した記事がありましたので紹介します。タイヤ製造工法に「革命」を起こす東洋ゴム仙台工場、会長が語る“逆の発想” (1/4)(http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1307/31/news014.html)