Bluetooth音楽転送・干渉について

 Bluetoothヘッドホンの音質の差が気になったので調べてみました。旧製品のDRC-BT30PはSBCのみ対応で現行のDR-BT150NCやDRC-BT40はAACに対応しています。このSBCとAACの違いが音質に対して効いています。聞いてすぐ分かる差です。
 さらに高音質のapt-Xというアルゴリズムもあるようですが現在SONY製品で対応しているものは無いようです。送受信両側が対応する必要があるので現状XperiaではAACが最高となります。まぁ、持ち歩き用としてはAACでも実用レベルかと思います。音質と自社開発のどちらが優先か?拘りの多いメーカーさんなので注目です。
 音質についてはSBCがゴミだったということで次に2.4GHz帯での干渉。Bluetoothが使用しているのは2402MHz~2480MHzで1Mhz毎に79chを常に切替ながら使用。一方でWiFiは802.11b/g/nで2400MHz~2484MHzを13chに分けて使用(bのみ2497MHzの14chが存在)、さらにn規格では「40MHzチャネルボンディング」という凶悪な高速化技術で事実上3ch分しか周波数分割では取れない状態になっています。
 で、2.4GHzのみ対応したn規格のAPが同じ建物内に3台以上あると何が起きるか?容赦ないつぶし合いとなり周波数で隙間が無くなってくると時分割で動くようになり、通信がブツ切れ(大きなファイルを転送するときの転送速度グラフを見ているとピークは速いが途中で切れ切れになる)、Bluetoothも速度低下や有効範囲が狭くなるなど影響がでます。現状3台などというヌルい状態では無く自分の机でWiFi Analyzerを見ただけで10台以上がひしめいています。ペラペラの合板はもちろん、5GHz帯は透過しない防火扉や天井+床をも2.4GHz帯の電磁波は簡単に透過(回折?)するので遮蔽・分離が難しいです。
 さらに人が集まる京都駅周辺などではテザリングONぱなし?の携帯(SSIDに機種名が…)やらモバイルルーターなど(移動中くらいは切って欲しい)も多数いてグッチャグチャです。
 当面の対策としてはできるだけ5GHzへ移行して無理な機器は出力電力を下げるぐらいしか思いつきません。Xperiaもシリーズ最新のVL SOL21(docomoではAX SO-01E)は5GHz対応となっているようです。WLI-UTX-AG300/Cと同様に2.4GHzを無効にできるかは不明です。