プリウス

 楽ナビポータブルAVIC-MRP006とITS spot viewerの両方を動かしていて渋滞にはまって気がつきました。ゴリラプラスや楽ナビなど通信型カーナビは高速も一般道も両方のデータを同時に取得してどこから高速を使うべきか判断ができます。しかし、現状のITSスポットは高速のみのシステムであり広域情報といいながら渋滞路に併走する国道がどうなっているか全く分かりません。ぶっちゃけ、通信カーナビを載せていればITSスポットはルート選択に対してほとんど効果がありません。ルート選択を効率よく行うためには高速に乗る前に高速の状態を把握し、一般道に下りる前に一般道の状態を把握することが必要です。
 残念ながらITSスポット対応機は最もローコストと思われるDIU-A050+スマホでも余裕でAVIC-MRP006の値段を超えるため、容易にメリットを見いだせる人は少ないのでは無いでしょうか。事故とそれに付随する渋滞を一件でも減らすことができれば元は取れるのですが…。
 2週間ちょい高速を大目(2000km位?)に走ってみて現状ではITSスポットは突発的な注意喚起以外厳しいと思いました。AVIC-MRP006+ND-DC1の5分ごと更新はかなり強力で高速走行中でも進路上の故障車情報などを的確に表示してくれます。ITSスポットにはスマートループ等では提供されない料金所の閉鎖状況とか除雪作業情報など、もっと事故防止対策を充実して欲しいところです。
 AVIC-MRP006の渋滞考慮オートリルート機能も万全では無く、ほとんど一般道を使った割り込みに近い指示を出したこともあります。このときは、信号待ちのタイミングで渋滞が解消している少し先のICまで手動で経由地を追加して回避ルートを設定しました。
 具体的には東海北陸道と名神の接続点である一宮JCTが名古屋方向へ向かって渋滞しているときにAVIC-MRP006は尾西ICで下りて一般道を走り、一宮西ICで再び東海北陸道に乗るルートを指示。これでは割り込むだけで渋滞回避にはなりません。京都方向は空いているため回避ルートとして正しいのは尾西ICを下りてから木曽川を一般道で渡り、名神岐阜羽島ICから高速に復帰するルートです。木曽川や長良川の橋梁は高速・一般道を問わず渋滞スポットですがこの時は西向きは空いていたので有効な回避ルートとなりました。
 要は本気で渋滞回避のための情報を得るには高速だけでは不足で付近の一般道でボトルネックになる場所を把握しないとダメです。私は名古屋近辺はまだ分かる(ナビに頼らずルートを設定した)のですが全く知らない土地でこそ有効な情報が欲しいものです。