プリウス

ガレリア亀岡地下駐車場にて急速充電(ナンバー加工)
 私のプリウスが点検のために入庫となったので以前から考えておいたプランを発動。自分のプリウスを入庫した後に歩きながら電話しZE0リーフを予約してレンタルしました。観光低迷のためか土日だろうが即レンタルできる状況です。排気音ゼロの上400万円近い高価な車ですので普段よりもさらに慎重に走行しました。出発時の注意点は「加速が強烈ですから気をつけてください」です。確かにアクセルを強く踏み込むと驚くほど強烈な加速をします。しかも、静かに振動も少なく窓を開けていないとスピードメーターでしか速度の感覚がつかめません。以前ちょこっとだけ試乗させてもらったZVW30PHVよりも重心が低く安定した感じです。ゼロエミッションのロゴの通りリーフは走行時には全く排ガスを出さないのが特徴です。その反面、電池切れで全く動けなくなる恐れがあります。HVのような冗長構成では無いので退避走行がどう実装されているか(特にブレーキのバックアップ方法)は興味があります。ブレーキペダルを深く踏み込むと非常に重くなるので全電源喪失状態の時はZVW30同様に踏む力を増幅する仕掛けのようではあります。(NHW20は独立した専用バックアップ電源搭載という力業)
 運転して最も気になったのは電動パーキングブレーキです。ハンドブレーキ同様に、小さなボタンを引っ張ると掛かってブレーキペダルを踏みながらボタンを押し込むと解除されます。しかし、足踏み式のプリウスやハンドブレーキのインサイトと比べて警告灯しか確認手段が無く分かりにくい。せめてボタンが戻らないで欲しい。さらにはボタン操作にタイムラグがあるので解除を忘れると焦ります。メーカーの意図としては余裕を持って落ち着いて解除すべき時間なのでしょうけど機械式でON/OFFしないと私のような古い人間には不安です。条件付きパーキングブレーキ自動解除機能もあるようですがこれは踏み違え事故(まぁ、リーフはそんな人は対象外?)などを考えると非常に危険な機能だと思いますので一度も作動させませんでした。インサイトやプリウスでも違和感を感じる方にはキツイかも。
 ブレーキの冗長度からいうと、油圧ブレーキ、回生ブレーキ、エンジンブレーキ、ワイヤー動作ブレーキ全てを搭載するIMAやTHSのハイブリッドシステムの方が有利となります。電気自動車になるとエンジンが無いためエンジンブレーキは利用不可能であり、電動パーキングブレーキ(ワイヤだけで無くドラムが省略されてる?)となると油圧ディスクと回生の二重だけとなります。
ボンネット内はすっきりしています。
視界は広いですけどボディのサイズは把握しにくいです。
 車検証の燃料の種類が「電気」となっていてもはや燃料と言うよりは動力源とでもした方が良さそうな感じです。車体は写真で見るよりもずっと大きく(4445×1770×1545mm)なおかつ重い(1520kg)のですけど道路を走行している限りはペダルやハンドルに対する応答は非常に良いです。一方で、駐車場に停めて見ると大きく上の写真の電気自動車専用駐車スペースの長さ一杯一杯で充電ケーブルの長さもスペース中央に停めたら届かず、若干充電器側に幅寄せして何とか届きました。充電ケーブルは思ったよりも重く充電開始まで結構あたふたしました。慣れればセルフ給油と変わらないでしょう。ガソリン取り扱い時の癖で窓全閉、ドアロック後に作業してました。
電気自動車専用スペースから出発(PHVは?)
 電気自動車を借りたら充電してみなくてはということでガレリア亀岡まで縦貫道を走って行きました。地下駐車場の出口付近に専用のスペースがあり、急速充電が可能です。沓掛ICの上り坂をNHW20の感覚で加速したら残りの航続距離が一気に25kmになりかなり焦りました。高速走行がどれだけエネルギーを消費するか改めて思い知らされました。充電して帰路は追い越しを走り、バッテリ残量さえあれば走行性能はNHW20以上ではないかと思いました。サスペンションや遮音にも相当な注意が払われているようです。ただし、インサイトZE2同様後部座席は窮屈です。特に後の窓ガラスは極端に小さいです。細かい点では窓の自動開閉が運転席しかできず、全開/全閉しようと思ったら運転席以外は開閉ボタンを押し続ける必要があります。スペアタイヤも無くリアハッチのサイドパネル内にジャッキとパンク修理キットが詰め込まれていました。バッテリの寿命や充電スタンドの問題はありますがPHVが出てくれば活性化してくるのではないでしょうか。
 半日レンタルで返却時までの走行距離は119km(途中7kWh充電)でした。