PowerFilm USB+AA SOLAR CHARGERの運用

 最近PowerFilm USB+AA SOLAR CHARGER故障の記事へのアクセスが急激に増加しています。私の場合、今年1月にあった福井の大雪のような立ち往生を想定して車載しています。直射日光にさらしてほぼ一日で単三エネループ4本を満充電できるかどうかという充電能力です。私のように積雪地を想定したガラス越しの運用では好天が続いても数日かかります。このため、エネループの電力を一気に大量に使用する携帯への充電に常用するには厳しいと思います。普段は太陽光充電したエネループを比較的消費電力が小さいGPSロガーやSU-DH1で使用しています。また、いくつかのレビュー記事にも書かれていますが、バッテリホルダが電池むき出しの構造のため屋外でむき出しで使うと雨天・降雪時などは濡れる可能性があります。
 身の回り中電力を食う製品だらけであり電源切れで不安になるのは理解できます。しかし、PowerFilmは基本的に都市部よりも店舗や施設が圧倒的に少ない山岳地帯(特に積雪や土砂崩れなど足止めを食らう可能性がある場所)向けの製品だと思います。登山や山岳越えの道路を頻繁に走るなど軽量さ・柔軟さを最大限に活かせる場面があるかどうかが検討のポイントだと思います。そういう点から考えると、東電管内で実施されている輪番停電に対しては天候に左右されるPowerFilmのようなソーラーバッテリーチャージャーよりも通電している深夜に商用電源から充電した方が効率的ではないでしょうか。
 ちなみに、福井の大雪について検索したところ、福井新聞の検証まとめ記事が詳しいです。いつまでリンク先が読めるかは分かりませんが一応張っておきます。
検証・交通まひ、福井大雪の現場から (上)生活道路の自治体対応(http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/heavysnowfall2011/26164.html)
検証・交通まひ、福井大雪の現場から (中)北陸道、国8機能不全(http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/heavysnowfall2011/26182.html)
検証・交通まひ、福井大雪の現場から (下)JR北陸線初、全線ストップ(http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/heavysnowfall2011/26202.html)
 最後の
>今回の混乱を「予測できない積雪量だった」という理由で済ませるのではなく、徹底的に分析した上で新たな対策が望まれる。
という一文は意味深です。
 私はR8、北陸道両方とも降り積もる前の1/30には敦賀を通過していて巻き込まれなかったのですが北陸道やR8で一晩経っても除雪が追いつかず立ち往生というこれまでに無い災害が発生した。かと思いきやさらに大規模な災害が東北で発生してしまい防災用品などが完全に売り切れになっているようです。使える資源は有限であり、特に災害時は極端に減るため必要なものをよく検討することも重要だと思います。