エレクトロニクス

 昨日の続きです。Amazon.co.jpで注文した部品が届きました。今回のAXP-200傾斜対策でたぶん最重要なのがTRUSCO B078-0306です。何の変哲もないISO仕様(ミリネジ)の3点セムス、よく調べるとワッシャーはSW+JIS平Wの旧JIS規格3.3x8x0.5準拠でISO(新JIS)の3.2x7x0.5と比べて少しだけ大きいです。こんなマニアック(というかプロ向け業務用)な製品でも注文の翌日に届くので恐ろしいです。
セムスネジに取り替え。
まずは枠の固定を確実にします。これがズレるといつまで経っても傾きが直せません。グリスを塗り直しても効果が薄いというのを見かけましたけどきちんと傾かない状態を作るほうが優先度が高いです。たぶん、オマケグリスのままでもこの再々改造後はそれなりに良くなっているはずです。高価なKryonautがCPU表面に残っているので簡単に養生しています。ついでに少しヒートシンク側にも細工しました。ヒントは3M™ TCATT(Product #9885)です。
ヒートシンクをセムスで固定します。
上下の高さが均等になるようにネジを締め上げて完了です。締付トルクとか詳細は書きませんけど、大体はロードレーサーのステム取り付けなどと同じ要領でいいと思います。

 さて、効果の程ですけど、先週の作業と似たデータをより高負荷で掛けてCPU 69W時に70℃程度(室温24℃なので60Wで+46℃から0.666 ℃/W程度)となりました。先週11/2のデータから同様に計算すると0.812 ℃/W程度(計算上95W掛けると100℃超え)なのでかなり良くなっていると思います。
Turbo boost ONで負荷を掛けて温度確認。
BIOSの設定は11/2のCPU温度データと一緒です。通常はここまで負荷を掛けないためTurbo boost OFFの全コア3.7GHzで40℃以下ぐらいで使っています。計算上95Wで+63.3℃上昇から室温24℃で87.3℃とあまり余裕はありません。100W超を目指すならばCPU殻割り必須かと思います。

 参考にしたURL)
座金組み込みねじ(https://www.tsurugacorp.co.jp/dictionary/screw/screw_captive_washer.html)
熱伝導性接着剤転写テープ3M™ Thermal Conductive Adhesive Transfer Tape(TCATT)
9882, 9885, 9890, VHR0601-03(http://www.mmm.co.jp/eas/tcatt/index.html)
今回使用した9885は厚さ0.125mm、熱伝導率0.6W/m・Kです。
9.トラブル対策4 M3ねじの難しさ(http://www.e-fastener.jp/m3.html)
今回のCPUクーラーは日本語取説も無い海外仕様ですけどネジはM3です。標準締め付けトルク0.63Nmは調べて驚きました。6.42411kgfcmです。2cm位しか無いレンチの短い方でも問題なさそうです。というか、長い11cm程度の方を使うと650g程度でオーバートルクになるようです。