プリウス

 今年1月はじめにディクセルのスリットディスクローターとダスト低減パッド(M type)を新品に交換しています。制動力自体に問題は全くないのですがブレーキの温度が上がりやすい気がしていました。そんなわけで、いつも下りで右前タイヤ付近からゴムが焦げるような異臭がする路線で原因を探るべく非接触式温度計で調べてみました。
ローター表面が173℃、Maxは180℃近く。
 結果、ホイールやタイヤでは無くローター表面の温度が非常に高温になっていました。路肩に停めた状態でこの温度ですのでパッドがローターに当たって制動中は更に高温になっていると思います。対策としてはBレンジに入れてエンジンブレーキを併用すると収まるのですが今回は再現のためわざとDレンジで下りました。
 去年まで使用していた超軽量鍛造ホイールではローターに触れることも可能でしたが熱気でひるんで触ったりせずにいて正解でした。長くて急な下り坂ではBレンジを使用した方がいいようです。窓開け低速走行で異臭に気づけばフェードする前に対応は可能とは思います。
キャリパー表面は左右とも50℃程度でした。
 最初はブレーキキャリパーの温度上昇を疑っていたのですが50℃程度で異臭が発生するようなレベルでは無く探していってローター次いでシャフトが加熱していました。パッドが気化する(このガスの臭いが酷い、警告用にわざと?)ことでキャリパーやフルードの温度上昇は防げている模様です。
 年始の整備で気になっていたフロントブレーキの片効きは直っているようで左右で極端な温度差はありませんでした。また、鍛造アルミホイールと比べて純正スチールホイールの方が放熱が悪いと予想していましたので下り始めてすぐに熱くなるかと思いました。しかし、そんなことは無くかなり下ってアルミと同じぐらいの場所で異臭がするようになりましたのでホイールの放熱能力差は急勾配低速下りに関しては小さい(スチールは熱容量でカバーしている?)と思われます。もしや下りきってしまうのでは無いか、再現失敗かと一瞬不安になりました。